男性の性的な深層心理

どのようなエロスで興奮するのかは一周するもの? 男は常に性的なことを考えている生き物である。職場に新しい女の子が入社したとする。男性たちは真面目な顔をしながら妄想をスタートさせる。「うーん、この子と付き合ったらどんなかんじだろうな」もうここからは、完全にフィクションの世界である。

彼女はなかなか仕事を覚えることができなくて、悩んでいる。ふと、遅い時間に職場にいると、しくしく泣いている彼女がいる。「どうしたの?」驚いて顔を見上げる彼女。その泣き顔になぜか性的興奮を覚えてしまう。そして、夜遅くまで彼女の人生相談が始まる。それはいつしか習慣となり、自然の成り行きで男女の関係になっていくのだ。ここまでの妄想には五分もかからない、それが男性なのである。

そして、男性は性的なものが大好きなのである。「童貞のころが懐かしいなぁ」こんな声を大人の男性から聞くことがたまにある。童貞のころは、童貞であることが心底イヤだったのに、だ。それは、隣の田んぼは青い的な感情なのだろうか。「童貞のころは、些細なことに大興奮できたもんな」そう男性たちは話す。その目は遠い未来を見据えるような崇高な雰囲気を醸し出している。「今は無修正だってピンとこないもんな」そうなのだ。あまりに性的な刺激に慣れすぎて鈍感になっているのだ。その点、童貞の感受性は敏感だ。それは全身が亀頭であるかのようだ。綺麗な女性の教師が目の前でしゃがむ。彼女のブラウスの胸元からモモ色のブラジャーが覗けた。もうそれだけで、大興奮だ。夜、自室にこもって、その記憶を何度も何度も再生させる。そんな頃が懐かしいのだ。

しかし、そんな「エロの世界」が一巡するときがあるようだ。「なんか最近、水着の女の子の写真だけで興奮するんだよな」そんな話をする三十代男性。彼は強い刺激に慣れて、そして、また童貞時代の世界に舞い戻ってきたのだ。男性にはそんな時期があるのかもしれない。ただ、ひとつ言えることは、男性のエロに対する好奇心の灯火は消えることがない、ということだ。